数字のうしろの意味

医療系資材で疫学や臨床成績を載せる際に、さまざまな数字を扱います。

「A薬の第3相臨床試験のPFS(無増悪生存期間)中央値は15.3カ月でした」「24カ月時点のOS率(全生存割合)は66.1%でした」「〇〇癌の5年生存率は22%といわれています」「PR(部分奏効)とは腫瘍の大きさが30%以上消失することです」などなど。

原稿を作成するときには、もちろん「ふむふむ」と数字を理解し、それを文章に載せていきます。「さほどPFSは長くはないのね」などは感じますが、正直、それ以上のことは思わないことのほうが多いです。

でも、いざ自分や大切な人がその病気に罹患したときに、数字のもつ意味は一変するでしょう。

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「16時間断食」は本当に体に良いの?断食(fasting)と腸内細菌について

※ここで紹介するデータ等は医学誌で発表されている論文をもとに個人の見解を述べたものであり、特定の健康法を推奨するものではありませんことを、予めご了承ください。本ブログには医師の監修はつけておりません。

「16時間断食」というのが流行っているようです。ここ最近、テレビでも、ネットニュースでも、美容院でも聞きました。

色々と方法はあるようですが、多くは16時間は胃腸を休めて、あとの8時間は何を食べても良い、というルールのようです。『16時間 根拠』と検索すると、細胞を生まれ変わらせる「オートファジー」が機能し始めるのが「16時間後」(特選街webより)など、様々な情報が出てきます。

とはいえ、なぜ「16時間」なのか、もう少し調べてみました。

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