多発性骨髄腫情報誌「がんばりまっしょい」

日本骨髄患者の会が発行されている多発性骨髄腫情報誌「がんばりまっしょい」第17号(2022年3月発行)に執筆協力をさせていただきました。

この情報誌は、患者さんやご家族の多発性骨髄腫に関する知識を高めていただくため最新治療の解説に加えて、生きていく希望となるメッセージをお届けするもので、大変中身の濃い雑誌です。

CASA EDITARTEの社会貢献の一環として医師の座談会記事や患者さんインタビュー記事をお手伝いさせていただきました。多発性骨髄腫における執筆経験はあったものの、適応拡大になった薬剤を含めて、改めて勉強にもなりましたし、患者さんのお気持ちに触れる素晴らしい機会をいただきました。患者の会代表の上甲恭子様にはこの場を借りてお礼申し上げます。

日本骨髄腫患者の会「がんばりまっしょい」 

数字のうしろの意味

医療系資材で疫学や臨床成績を載せる際に、さまざまな数字を扱います。

「A薬の第3相臨床試験のPFS(無増悪生存期間)中央値は15.3カ月でした」「24カ月時点のOS率(全生存割合)は66.1%でした」「〇〇癌の5年生存率は22%といわれています」「PR(部分奏効)とは腫瘍の大きさが30%以上消失することです」などなど。

原稿を作成するときには、もちろん「ふむふむ」と数字を理解し、それを文章に載せていきます。「さほどPFSは長くはないのね」などは感じますが、正直、それ以上のことは思わないことのほうが多いです。

でも、いざ自分や大切な人がその病気に罹患したときに、数字のもつ意味は一変するでしょう。

“数字のうしろの意味” の続きを読む